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ラリーゲーム最新作『DiRT 4』評価・レビュー・プレイ感想【PS4/XBOX ONE/PC】


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海外で6月9日に発売された人気ラリーゲーム最新作『ダート4(DiRT 4)』をプレイしたので評価レビューをしたいと思います。日本では7月27日に発売されます。このブログでは以前ナンバリングからは外れますが前作にあたる『DiRT Rally』を歴代最高のラリーゲームと評しましたが今作はそれを超えているのでしょうか?

DiRT 4の評価・レビュー・プレイ感想

DiRT 4のグラフィックス

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決して悪くないのですがDiRT Rallyと比べてしまうと劣化していると言わざるを得ません。静止画で見るとかなり美しく感じると思います。しかし、走っていて綺麗だなと感動することはありませんでした。DiRT Rallyのときは木々の間から差し込む日差しにうっとりしたり、止まって景色を眺めたかったくらい美しい風景などがないのです。 露出もオーバーしているのか白飛びが目立ち、ゲーム内のガンマ値を変えてもしっくりきませんでした。

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グラフィックスで良かった点は舞い上がる砂煙と車体への汚れやダメージ。そして水溜まりに入ったときの水しぶきや雨の演出です。これらは非常にリアルです。イベントの合間にあるサービスエリアで車を洗うことができるのですが、わざわざ見た目の変化を楽しみたいだけの為に毎回洗車しちゃいました(本来の洗車の目的は修理にかかる時間の見積もりを正確にすることです)。

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走行中の視点も数種類あり、車内カメラでは車体それぞれ作り込まれていていい感じです。少し気になったのは日が出ていない曇りのシーンなどでは車内は少し暗すぎる感じがしました。フロントライトのON/OFFに連動して計器パネル類も点灯します。走行中そんな余裕はありませんが右スティックで視点を回して隣のコドライバーを見ることもできます。

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雪や雨などの天候以外にもシチュエーションは色々あって、特に霧はヤバいですね。霧が強いときは全く先が見えません。夜間走行もライトが破損してしまうとアクセス踏み込むのが本当に怖いですね。いくらコドライバーの指示があるとはいえ、こういった厳しい自然の中を高速で走れる爽快感はラリーゲームならではの醍醐味ではないでしょうか。

DiRT 4のアニメーション・物理挙動

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ゲーム開始時にハンドリングを「ゲーマー」と「シミュレーション」のいずれかから選択することになります。ゲーマーを選ぶとグリップがもの凄く強くなるのでどんなに下手な人でもクリーンな走行ができるようになります。リアルは求めないけどラリーを楽しみたい人にはぴったりです。そしてシミュレーションを選んだとしても残念ながらDiRT Rally程の緊張感は得られませんでしたが、設定次第ではかなりリアルな挙動を楽しめます。

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シミュレーションに設定して色々な場面で車の動きを試したのですが、重心移動やタイヤロック時の動きなど車体そのものの物理挙動は非常にリアルであることは間違いなさそうです。しかしいざレースを始めるとDiRT Rallyに比べて全体的にアーケード色が強い感触を得ました。これは正確には分かりませんが路面の摩擦係数などパラメータが問題なのかもしれません。オフロードなのにオンロードを走行しているのに近い感覚が最後まで拭えず違和感として残ってしまったのが残念で仕方がありません。

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今作では新たなモードとしてバギーで専用のコースを競走できるのですが、これはめちゃくちゃ楽しいです。路面の滑り具合もシビアな操作が要求され、上達すれば高速で飛んだり跳ねたり滑ったりぶつかったりしながら相手を抜かすのがもうアドレナリン出まくりでした。あまりにも路面がラリーのときと比べて違うのでラリーの時の違和感はやっぱり路面の問題なんだなと改めて思った次第です。

DiRT 4のAI・難易度

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最初は3段階ある難易度から選ぶのですが、初心者の人はチュートリアル後に提示される推奨の難易度でいいと思います。レースゲームに慣れている人やDiRT Rallyに近いプレイを期待している人は難易度は一番難しくしてプレイすることをオススメします。そうでないと簡単に1位を取れてしまい肩透かしを受けてしまうと思います。コースも最初の方は4~6のカーブしかないので簡単過ぎなのが目立ちますが、徐々にマシンパワーも上がって難易度の高いコースも出ててきますので後半からは楽しくなりました。

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カジュアルに楽しめることも可能にしつつ難易度や設定を細かく変更できたり、車のチューニングまでも自由にできるのでオフロードレースに興味があれば誰にでもお勧めできます。対象を初心者からマニアック層まで幅広く取り込めているのは関心しました。最高難易度にすれば1回のミスも許されないタイムに挑まなければならないので、是非そこまでやり込んで欲しいと思います。ただし路面が微妙なのでDiRT Rallyでチューニングを楽しんだ人にはその部分のやり甲斐はあまり感じられないかも知れません。

DiRT 4のサウンドと音楽

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走っているときは環境音とコドライバーの声だけですが、これは素晴らしい出来だと思います。コドライバーは多言語対応ですし(現時点で日本語は入っていませんが日本で発売するものには収録されると思います)、男女の2パターンありいずれも聞き取りやすかったです。走行中以外のメニュー画面や開始前に流れる音楽は最新のヒット曲も使われていて非常にかっこいいです。

DiRT 4の楽しみ方

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ラリーとして走行中の楽しさは圧倒的にDiRT Rallyに軍配が上がりますが、DiRT 4はゲームとして非常に出来の良い仕上がりです。純粋なシミュレーションじゃないことを受け入れればレースゲームとして完成度が非常に高いことは納得できると思いますよ。それを感じさせるメインのキャリアモードを紹介したいと思います。

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キャリアでは最初は非力な車から徐々にパワフルな車を乗って優勝を目指す、普通のレースゲームの要素は当然ながら他にもやることが沢山あります。自分のチームのマネージメントやブランディング管理をしなければいけません。そしてスポンサーから求められる条件をクリアして評価を上げてボーナス賞金を得たり、新たなエンジニアの雇用、新たな設備に投資してメンバー達の能力を底上げしたりと多岐に渡ります。この経営チックな楽しさが走るだけのレースにいいスパイスになってゲームとして楽しさを感じる相乗効果をもたらしています。

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最初は自分の車すら買えないので、他のチームからのオファーを受けて車を借りるような形でレースに挑みます。これだと賞金の何割かしかもらえないので、最低限お金が貯まったら全部で50車種以上ある中から中古車もしくは新車を買いましょう。チームカラーなる車のペイントを決めてスポンサーと契約して、晴れて自分のチームとして出場するとパーツカスタマイズもできるようになり、賞金も全額自分のものになります(雇用しているエンジニアへの支払い分は引かれます)。

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ある程度キャリアを進めると先ほど少し紹介したバギーが楽しめる「Land Rush(ランドラッシュ)」に続いて「Rally Cross(ラリークロス)」へも出場できるようになります。オンロードもあり複数の車と同時に競争できるので違った楽しさがありますね。こちらはジョーカーラップと言って1箇所だけ外れた道が用意されている箇所をレース中に1度だけ通る必要があるのが特徴です。

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さらにキャリアを進めれば最後に「Historic Rally(ヒストリックラリー)」に参加できるようになります。60年代、70年代、80年代の数々の車を操って過酷なレースに挑戦します。レトロカーを楽しめる反面、マシンの故障が多発します。チームとしてよりスキルの高いエンジニアを雇用しておかないと最後まで勝ち進むのは難しくなっています。運転の腕前だけじゃなくチーム一丸となって戦うリアルさが最も表現されていて楽しいです。

DiRT 4のその他のゲームモード

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デイリー・ウィークリー・マンスリーでイベントがあって世界中の人たちと記録を競いあえます。キャリアをやり尽くしてもこのモードがあるので長く遊ぼうと思えば相当続けられますね。マルチプレイのリアルタイム対戦もありますがマッチングできなかったので試していません。他にもラリーに限りますがコースを自動生成して自分オリジナルのイベントを作ることができます。このイベントを組み合わせて独自のチャンピオンシップをまるで用意されているキャリアのように設定して遊べたのは斬新で驚きました。

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またDiRT 4では練習場があるので、ここで教習所のようにレッスンを受けたりテキストを読んでラリーカーについて学ぶことができます。初めてラリーゲームをプレイする人でも安心です。他にもDiRT Showdownのときにあったようなミニゲームが用意されていてオンラインでスコアを競いあえます。

DiRT 4で最も気になった点

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ゲーム全体としては面白いのですがコース1つ1つが微妙なのです。コースの自動生成があることが影響しているのかも知れませんが、似たようなカーブが多く1回プレイするだけでも次回から違うコースでも新鮮味がかなり薄く感じます。また、国が5つ用意されているのですが、国というよりもスノーかグラベルか等の路面の種類が違うだけで特色が薄いのが残念でした。

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他にも細かい点で言えば、DiRT Rallyが対応していたにも関わらずDiRT 4はVRに非対応であることも挙げられます。これはVR経験者からすると不満ですね。レースゲームをハンコンとVRで体験してしまうと没入感が半端じゃないので今後のレースゲームは全て対応して欲しいものです。

まとめ

『DiRT 4』の総合評価

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良い点/面白いと感じたところ

・レースだけでなく経営RPG的な要素のあるキャリアモードが楽しい

・通常のラリー以外にもバギーなど違った楽しみ方もできる

・オンラインイベントで記録を競ったり独自のコースも作れるので長くは遊べる

悪い点/つまらないと感じたところ

・景色が単調でコースも似ているものが多くありがち

VRに非対応

 

最後に

以上、ゲームアプリ・PCゲーム・PS4ソフトを中心におすすめの新作ゲームを紹介しながら評価・レビューをやっています【ゲームアプリMAX】でした。

新しいゲームや面白いゲームを探している人は是非参考にしてください。

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それではまた次回お会いしましょう。

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