新作ゲーム『仁王』評価/レビュー/プレイ感想【PS4】 - Nioh
コーエーテクモゲームスの社内チームであるTeam NINJAが開発を務めたPS4ゲーム『仁王(Nioh)』の評価をプレイ感想を交えながらレビューしたいと思います。Team NINJAといえば「デッドオアアライブ」や「NINJA GAIDEN」の開発でも有名ですね。そして今作の「仁王」は経営統合と作り直しや開発中断も含めると発案からトータル10年以上の歳月をかけて発売されたゲームになります。シブサワ・コウこと「光栄」の創業者である襟川陽一氏が立てた企画が年月をかけて「戦国死にゲー」となってようやく世に出ました。
仁王の評価/レビュー/プレイ感想
仁王のストーリー
16世紀末のイングランドとスペインが世界の覇権を争っていた頃、主人公ウィリアムはロンドン塔の地下牢に閉じ込められていました。そんな彼の元に守護霊シアーシャが危険を知らせにやってきます。
シアーシャに導かれ牢獄を抜け出し、先に進むと処刑人デリックと戦うことになります。
デリックに勝利してもエドワード・ケリーという錬金術師が現れ、アムリタと呼ばれる石を使って死んだデリックを鬼化し復活させてしまいます。
化け物になったデリックを再び討伐すると、エドワード・ケリーが守護霊シアーシャを奪ってしまいます。そして衛兵に囲まれたウィリアムは城壁から川に飛び込んでその場を抜け出します。
その後、シアーシャを取り戻す為に数年の渡航を経てはるか遠くの地・日本へとたどり着きます。そこで徳川家康に仕える服部半蔵と出会い、ケリーを追いつつも日本の戦乱に巻き込まれていくのでした。
大ボリュームのミッション
序盤のステージをクリアするとそこから先は自分でプレイする舞台を選ぶミッション選択式になります。九州篇から始まり中国、近畿、東海・・と進み全部でメインは序盤も含めて19のミッションがあってボスもそれぞれいます。
メイン以外にもサブミッションがあり同じ場面でも夕暮れ時になっていたり、敵や社(セーブポイントやレベルアップなどの支度ができる)の配置が変わっているので新鮮な気持ちでプレイすることができます。進行上やらなくてもいいですがクリアすると報酬があるのでやった方が得ですね。全部で40以上のサブミッションがあります。
それ以外にも新たなスキル解放の条件になっている「修行ミッション」や超強敵が出現する「逢魔が時ミッション」というのもあります。それらも合わせれば軽く80以上は遊べるミッションがあることになります。クリア後には「強者の道」といって難易度(レベル)がより上がった状態で今までのミッションを新たな報酬目指してプレイすることができますので単純に2倍楽しめます。
サブミッションをどれくらいやるか、アクションの上手い下手にもよりますがエンディングまでにかかる初回プレイでのクリア時間は平均30〜60時間程度です。さらに今後はDLCで追加要素もあって、やり込みたい人はかなり末永く遊べるゲームであることは間違いないです。
スピーディかつ間の読み合いが楽しい戦い
ゲームの肝となる戦闘部分ですが、ダークソウルと比べても軽やかに戦えるのが特徴です。それでいて間合いを読み間違えるとたとえ相手が雑魚敵だとしても一気に死ぬ危険があるのでしっかりと緊張感もあります。β版を重ねてユーザの意見も取り入れて改善してきたかいがありますね。アクション性が重視された非常にバランスの良いゲームプレイに仕上がっていると思いました。
ゲームの基本ルールはダークソウルと同じです。死んでしまうとそれまでに得たアムリタ(経験値)を失いますが、次に回収できれば全て元に戻ります。回収する前に連続で死んでしまうとそれまでに得た経験値は永久に失います。
社(やしろ)がセーブポイントになっていますので、祈りを捧げるとアムリタを消費して自身のレベルを上げることができます。祈ると敵は全て復活します。不要な武具を捧げることでアムリタに変換できたり、修得したスキル固有の所持品(忍術スキルの手裏剣など)を整えたりもできます。
トレハン要素があって武具収集が楽しい
レアなアイテムを手に入れる為に「屍狂い」という亡霊のような強敵をあえて呼び覚まして挑んだり、手に入れた武具を合成させることで装備品のレベルを引き上げて強くしたり、方法は色々あるのですがトレジャーハンティング要素がかなり楽しいです。
装備品は直に見た目にも反映されるのも良いですね。ステージ内に隠されたカッパを見つけることでレアドロップ率を上げる補助効果を得ることもできたりと、他にも沢山の要素が詰め込まれたゲームです。しかし多機能なゲームの割に複雑さを全く感じさせないのは凄いです。UIを始め快適にプレイできるよう丁寧に作り込まれているのは賞賛に値します。
残心をうまく発動してスタミナ切れをなくす
自分の攻撃が終わったタイミングで光りの粒が周りに出ます。このタイミングでR1ボタンを押すことで「残心」を発動させることができます。残心が発動するとスタミナの回復を僅かですが早めてくれます。スタミナが切れると息切れを起こし大きな隙が出てしまうので、一瞬のミスが死に繋がるこのゲームにおいてスタミナの回復は非常に重要です。スキルを獲得すると構えを変えたり回避行動でも残心を発動させることができるようになって更に戦闘に奥深さが生まれます。
守護霊を使って無敵になれる必殺技
火・水・風・土・雷の5種類の属性別に守護霊を憑けることができ、ゲージが溜まると発動できる「九十九武器」を使うと一定時間のあいだ無敵になれます。攻撃力も格段にアップしますので苦戦しがちなボス戦ではかなり重宝します。技を発動できるだけでなく選んだ守護霊によってパラメータの補正などがあるので場面によって戦略的に使い分けることが大事です。
まとめ
『仁王』の総合評価
和風テイストのダークソウルどころか、本家を超えた面白さを感じられます。この手のゲームが好きな人は絶対ハマると思います。ゲーム自体が簡単ではないので表現が難しいのですが、回復アイテムのドロップ率は高めですし、守護霊のシステムなどうまく活用すれば苦戦するボスも何とかなります。間口は広がっているのでダクソを途中で断念した人にもオススメできます。
良い点/面白いと感じたところ
・残心と仕組みとアクション性の高い戦闘の駆け引きが楽しい
・多機能な割に快適にプレイできるユーザビリティの良さ
・中毒性の高いトレジャーハンティングの要素
悪い点/つまらないと感じたところ
・協力プレイをすると簡単すぎてしまう
最後に
以上、ゲームアプリ・PCゲーム・PS4ソフトを中心におすすめの新作ゲームを紹介しながら評価・レビューをやっています【ゲームアプリMAX】でした。
新しいゲームや面白いゲームを探している人は是非参考にしてください。
それではまた次回お会いしましょう。
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- 出版社/メーカー: コーエーテクモゲームス
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