ゲームレビュー『蒼き革命のヴァルキュリア』評価&プレイ感想【PS4/PSVita】
セガゲームスより発売されましたPlaystaion 4及びPlaystation Vita用ゲーム『蒼き革命のヴァルキュリア』を遊んでみたのでプレイ感想を交えながら評価レビューしたいと思います。今作は戦場のヴァルキュリアシリーズの流れの作品ではありますが、ゲームシステムや登場人物とストーリーなど全体が新規に作り直されています。
『蒼き革命のヴァルキュリア』評価/レビュー/プレイ感想
アナログ絵画のようなビジュアル
PS4版はガッシュと名付けられたエフェクトがかかっている手描き絵画のような見た目になっています。一見美しいと錯覚しそうになりますが土台となるキャラクターだったり背景のモデリング造形が1世代以上前のレベルです。Vita版は性能的にもまだ分かりますがPS4でこのグラフィクスは貧相と言わざるを得ません。なおVita版には絵画調のエフェクトはかかってなくごく普通のゲーム画面でした。
限りなくアクションに近いRPG
俗に言うATBバーのような行動ゲージがあり、それが溜まると攻撃などの行動を取れます。ただし移動やダッシュ、ガードはゲージに関係なくいつでもできます。そしてゲージの溜まりもかなり早いのでアクションゲームに近い雰囲気となってます。それでも技やアイテムを使う際のパレットと呼ばれるメニューを出せばゲーム内の時間は停止しますので、じっくり考えてプレーできるのは優しい設定ですね。
復讐から引き起こされた戦争物語
帝国に街の人々が殺され誘拐された事件の復讐を果たそうとする若者5人が戦争を引き起こします。結果的にはこの戦争で勝利し帝国の支配下で困窮する国を救うことになった訳ですが、大罪人として処刑されてしまう運命を辿ります。なぜそのような結果になってしまったのか、語り継がれる物語を追体験しながら真相に迫っていきます。
ミッションに合わせてパーティ編成
全部で11人いるメンバーから4人1組のパーティを選んでミッションに挑みます。各キャラには兵科があり攻守のバランスが良い突撃兵、行動ゲージの回復が最も早い偵察兵、地雷を除去できる支援兵、防御型の装甲兵と全部で4種類の兵科があります。それぞれ火水風土の得意不得意の属性も決まっています。
戦場では自由に好きな隊員でプレイ
同時に操作できるのは1人で他の3人はAIで自動行動します。いつでも操作キャラは瞬時に切り替えられますし、特定の仲間にこのアイテムを使え等の具体的な指示を直接出すことも可能です。また攻めるのか守るのかという全体指示も出せます。実際のゲーム中は思いのほか勝手に味方が攻めてしまう場面もあったので、その場で何もせずに待機せよという号令が欲しかったですね。
敵の感情を揺さぶり有利な戦いを目指す
咒術(じゅじゅつ)と呼ばれる魔法や、グレネードなどのサイドアームを使うことで敵に「驚き」や「焦り」などの感情を植え付ける事が出来ます。そうなると受けるダメージが増えたり、命中率が下がったりする補正が発生します。これは味方にも起きますので注意が必要です。さらにヒロインの歌で感情を動かせるようになると戦略の幅がより広がります。
巨大な咒機とのボス戦がスパイスに
沢山の巨大なロボット風ボスが登場するのも魅力の一つです。装甲が固いものが多いのですが、部位破壊で弱点を露わにしてから集中攻撃して倒すと仕留めてやった感が強くて気持ちが良いですね。部位破壊はよく見かけるシステムですが、兵士だけとの戦争では飽きてしまうのでいいスパイスになっているのではないでしょうか。
キャラクターの復活はないパーマデス
仲間のHPが0になり瀕死状態になってから60秒以内に救助しないと本当に死んでしまいます。そうなると復活はないので確実に助けに行きましょう。この永久的な死パーマデスは戦場のヴァルキュリアと同じ仕組みですね。もし仲間が死んでしまった場合は、墓地で遺族のイベントを見る事ができます。
戦況で街の活気やショップの品揃えが変化
ミッションの結果によって街の活気が変わってきます。戦況が悪いと見た目が暗くなるだけでなく、ショップの品揃えが悪化したり物価上昇によってアイテムの値段が高額になってしまうこともあります。戦争は戦っている兵士だけでなく、国の人々全体に影響しているということがうまく表現されてると思いました。
ラグナイトで武器の強化やカスタマイズ
タウンでは装備品の生成、武器強化や新たなサイドアームの開発なども行えます。また手に入れたラグナイトという咒術の元はパレットに装着して戦闘中に発動させる用途だけでなく、消費させることで武器の強化にも使えます。使わない咒術は積極的に強化素材に回しましょう。どんどん武器を強く成長させていくのは地味に楽しいですね。
コミュニティで交流して行動指針をゲット
街中や酒場などで他の仲間たちのイベントを見る事ができます。このイベントを通じて隊員の新たな一面を知れたりとできるおまけ的な要素です。これはただ見て終わるだけでなく、イベントを進めるとAIの一種で思考パターンを決めるマニフエストと呼ばれるものが手に入ります。沢山のマニフエストを集めて戦闘が上手くいくようメンバーの行動管理を組み立てましょう。
タクティカルミッションで勢力拡大
メイン以外にもレベルアップに有効なフリーミッションなるものがあります。さらにランダムで発生する帝国との勢力を奪い合うタクティカルミッションがあります。このミッション中は時間の流れがあり、夜になると超強力なヴァルキュリアが襲ってきます。パーマデスがあるのでいい緊張感を出してくれます。序盤はまず勝てないので戦わずに逃げることも大事ですよ。
まとめ
『蒼き革命のヴァルキュリア』の評価/レビュー/感想
バトル体験版2.0と製品版に引き継げる序盤の体験版が出ていますが、両方プレイすれば感触は掴めると思います。ただし、これだけで判断するのはちょっと勿体ないかも知れません。バトル体験版2.0ではAIの悪さも目立ちヴァルキュリア戦が苦行でした。引継ぎ体験版の方は戦略要素があってないようなもので何も考えずに突っ込んでもあっさりと勝ててしまい、引き込まれる要素が薄いのかカットシーンも長く退屈に感じました。ですので正直そこまで期待はしていませんでした。しかし製品版をプレイして先に進めると少しづつ面白みが増してくるのです。体験版はかなり微妙でしたが製品版はトータルで良くはなっています。でも劇的な変化ではないのでストーリーやレベル上げなどに興味がない人にはオススメできません。グラフィックスや味方AIを筆頭に惜しい点が目立つ作品ですが、やり込み要素が強いのでじっくり成長させる系のRPGが好きな人であれば楽しめるのではないでしょうか。
良い点/面白いと感じたところ
・キャラが個性的で成長させるのが楽しい
・緊張感が高まるヴァルキュリア戦
・歴史を紐解くようにして進むストーリー
・リアルタイムで変化する感情などのギミック
悪い点/つまらないと感じたところ
・カットシーンが長くテンポが悪い
・1世代前の様なグラフィクスと人形劇感
・ゴリ押しでも勝てる場面が多い
・戦争なのに仲間のチャラい外見に違和感
最後に
以上、ゲームアプリ・PCゲーム・PS4ソフトを中心におすすめの新作ゲームを紹介しながら評価・レビューをやっています【ゲームアプリMAX】でした。
新しいゲームや面白いゲームを探している人は是非参考にしてください。
それではまた次回お会いしましょう。
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VALKYRIA: Azure Revolution Original Soundtrack
- アーティスト: 光田康典,サラ・オレイン,佐々木新平,東京交響楽団
- 出版社/メーカー: SLEIGH BELLS
- 発売日: 2017/01/19
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