新作PS4ゲーム『スターオーシャン5(SO5)』評価レビュー/序盤ストーリー紹介など
PS4の新作ゲーム「スターオーシャン5(SO5)」の評価レビューをしたいと思います。プレイ感想を述べながら序盤のストーリーやゲーム内容も紹介しています。なお本作品は4月28にはPS3でも発売されます。
ゲーム内容紹介・ゲームプレイ解説
シームレスに戦闘に繋がるRPG
フィールドを歩いているモンスターは全て見えている状態です。近づくとそのままシームレスに戦闘に入ります。戦闘では味方は基本オートで行動してくれます。操作するキャラを自由に移動させながら攻撃をボタンで行うアクションに近いバトルになります。
3すくみの概念
弱攻撃→強攻撃→ガードの関係性が3すくみになっています。ガードは強攻撃で崩せ、強攻撃のモーション中に弱攻撃を当てると攻撃をキャンセルでき、弱攻撃をタイミング良くガードすれば反撃攻撃になるシステムです。
スキルは4つまでボタンに割り振れる
弱攻撃ボタン長押しと強攻撃ボタン長押しにそれぞれMPを消費して発動するスキルを割り振れます。そして敵との距離に応じて近距離か遠距離かで別のスキルにすることもできるので最大4種類のスキルを割り当てられます。
リザーブラッシュという超強力技
リザーブラッシュという各キャラが発動できる強力な技があります。戦っていると溜まるゲージですが、3すくみの関係性をうまく利用すれば溜めやすいです。逆に自分の強攻撃を弱攻撃でキャンセルされたりするとゲージが減ってしまうので注意が必要です。
残念なことにボタン連打でなんとかなってしまう
せっかく3すくみやスキルなどの面白そうな要素があるのに、ボタン連打でコンボが続くのでそれだけで終わってしまう戦闘になっています。これが非常に残念ですね。雑魚モンスターだけならまだしも、体力があるボスですら回復アイテムを合間に使うだけで試行錯誤する必要がないのです。せいぜい相手のパターンを見て攻撃を避けるくらいでしょうか。最初は面白いと思っていた戦闘もこのように奥深さに欠けるので、しばらくプレイすると飽きてしまいます。レベルが上がるとどんどん新しいスキルを覚えてくれるのかと思いきや、特別なアイテムがないと新たなスキルは覚えない仕組みで序盤は特にそのアイテムもほぼ存在しないです。なので戦闘は本当に同じ事の繰り返しです。
ロールを割り振ってAIをカスタマイズしたり強化する
各キャラにはロールを4つまで割り振れます。例えばヒーラーというロールをつけるとAIは早めの回復に備えるようになり、最大MPも少し増えます。さらにロールには熟練度があり、使い込むほどレベルが上昇してパラメータアップのボーナス値が増えたりします。敵を倒すことで入手できるスキルポイントを使ってもレベルは上げることもできます。しかしバトルが前述の通り非常に単調なので、ロールを割り振ったところでAIのパターン以外にあまり実感するところがないですね。もったいない。
グラフィックは一見綺麗なのだが・・
静止画だと特にそうだと思いますが、グラフィックは一見綺麗です。プレイしていても決して画質が粗いとか、汚いとかそういうことはないです。でも、リアルではないのです。そして生き生きとした生命力が全くと言っていいほど感じられないのが問題です。
光の使い方は上手いので綺麗に見えます。でもPS3にも対応させる為なのか、背景やオブジェクトが明らかにポリゴン数がかなり削られたモデルなのです。今時のゲームを沢山プレイしている身としてはPS4でこれだとちょっと気になるレベルでした。PS3のゲームに光演算処理だけアップグレードさせた感じです。最新のAAAゲームをやったことがあればは実感できると思います。
モデル同士がめり込んでしまう問題
さすがにこれには失笑でした。なぜ当たり判定がないのでしょうか。キャラクタ同士がのめり込み放題です。プレイヤーキャラ同士だけでなく、イベント中の会話シーンでもそうですし、街中をあるく一般人ともこうなってしまいます。幻滅の一言ですね。アーリーアクセスか初期のベータ版でもプレイしているような気持ちになります。
序盤のストーリー紹介
RPGですしスターオーシャン5の評価に欠かせないのはストーリーが面白いかどうか、引き込まれるかどうかも重要なファクターだと思います。内容に興味があるかどうかは人それぞれですので、ネタバレしない範囲で序盤のプロットを少しだけ紹介しておきます。
盗賊に村が襲われる
主人公フィデルは村の道場で剣を教えています。そんなある日、村が盗賊によって襲撃されてしまうのですが、フィデルが幼なじみのミキと共になんとか食い止めます。しかし、いつまた襲われるか分からないので国に援軍の支援を求めにいくことにします。
道中で見知らぬ軍人ヴィクトルに助けてもらい、目的地が同じということでそのまま一緒に国に援軍のお願いをしに同行してくれることになります。
途中フィオーレという呪印術士が加わりレスリアという国一番の都まで向かいます。そこで主人公の父が軍を仕切ってたのですが、隣国との戦争があって今は援軍は出せないと言われてしまいます。
謎の少女との出会い
仕方なく村に戻ることにしたのですが、途中で謎の宇宙船が墜落する現場に遭遇します。そして中から小さな女の子が出てきます。それに続いて宇宙服を着た悪者が少女を返せと言い戦いになります。
全く勝てないと思ったその時、気を失っていた少女の身体から大きな光が現れ周囲の時間を止めてしまったのです。その隙に少女を抱きかかえてフィデルとミキは村まで逃げることに成功します。
盗賊を撃退しに行く
村に戻ると何故かヴィクトルが援軍として来ていました。支援は断られたはずでしたがお父さんの計らいで派遣させてくれたのです。そこで一緒に盗賊の巣を探し当て撃退しに出発します。
意識が戻らない少女は村のベッドで寝かせ、盗賊退治に出発します。最後は洞窟の中でアジトを構えていた盗賊達を追い詰め、盗賊のボス含め全滅させることができました。
謎の少女の家族を探しに出発
村に戻ると少女が目を覚ましていました。でも少女は自分の名前がリリアだということ以外何も覚えていないのです。彼女が時間を止めたのは妖印術に違いないと思い、呪印術士に見てもらえば手がかりがつかめると思った主人公達は再びレスリアに行くことにします。
果たして少女の正体は何者なのか?そして冒険は宇宙のどこまで続くのでしょうか。
ストーリーに対する感想
脚本の内容が悪いわけではないと思うのですが、ご都合主義過ぎるのが気に入らなかったです。最初のつかみは弱いので盗賊退治にも別に興味は湧かないですし、展開も波がなく自分たちの都合がいいようにどんどん進むので、ピンチを乗り越える楽しみはなくプレイさせられてる感が強かったです。こういう部分はハリウッド映画やドラマから少しでいいから学んで欲しいですね。目は肥えているので普通のお話しじゃつまらなく感じちゃいます。
まとめ
全体的につくりが甘いRPG
率直に言うとスターオーシャン5は期待するほど面白くはないです。大作にしては未完成さが目立ち過ぎました。全体的に作りが甘いです。低価格版のインディーゲームであれば許せますがこれをSO5でやっちゃったらダメでしょう。RPGとして奥深さや面白さは中途半端。戦闘のアクションは単調過ぎる。ストーリーに引き込まれる要素がない。グラフィックは一見綺麗なのですが、作りは一世代前のレベル。操作性やユーザビリティも細かい部分でカメラワークやマップなど人によっては気になるであろう不満があります。ストーリーかバトルのどちらかが面白ければこのような評価にはならなかったのですが、残念ながらゲームのキモであるその両方がイマイチです。物作りは大変なのは分かりますので、開発関係者には敬意を示しますがいち消費者としては残念ながらフルプライスには見合っていないと言わざるを得ません。それでも気になる人は安くなって中古で買う分にはいいと思いますよ。
『スターオーシャン5(SO5)』のレビュー総合評価
6点(10点満点中)
良い点/面白いと感じたところ
・入り乱れるバトルは時に訳が分からなくなりつつも乱戦を楽しめる
・スキルやロールなどの機能は楽しい(が、バトルの単調性で味を出し切れていない)
悪い点/つまらないと感じたところ
・戦闘や育成要素が単調で奥深さに欠ける
・細かい点の不親切さや作りの甘さが目立つ
・時折発生する処理落ちが(特に戦闘中だと余計に)気になる
最後に
以上、ゲームアプリ・PCゲーム・PS4ソフトを中心におすすめの新作ゲームを紹介しながら評価・レビューをやっています【ゲームアプリMAX】でした。
新しいゲームや面白いゲームを探している人は是非参考にしてください。
それではまた次回お会いしましょう。
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